書くことがないけど、なんか書く

今日中に仕上げてしまいたい文章があるのですが、筆が進みません。そうこうしていると、小学校の頃の日記の宿題を思い出しました。

 

「書くことがない。」小学生が日記の宿題出されて対応できず、困っているのと一緒だ。「遊んで楽しかったです」の様な文章と本質的に同じ文書を書く大人も大勢いる。

そもそも、小学校で作文や日記を添削している先生も、皆が皆そこまで文章作成能力が高い訳でもあるまい。

小学生の日記には、教育としては大きく分けての意味があると思う。

1.文章力の向上:小学生の日記は、日記と言いつつ第三者に読ませて評価を受けるものであり、第三者が理解できる文章で書く必要ある。つまり、第三者が読んでわかる文章を書く訓練

2.自分の生活を客観的に見るようになる:日記を書くため、自分の一日を順序だてて整理する事になる。つまり、日記を書く日は自分の行動に注意をすることになる。

それにより、自分の行動を客観的に考えるようになると共に、危険な行動の抑制にも通ずる。

 

私は、日記の宿題が出た日に書くことが無く、室内・こたつの中・外の温度を測ってそれを書いた事があります。季節は冬でしたので、かなりの温度差が計測されました。

 

 

定年と企業寿命

今存在している企業のうち、5年後も同じビジネスを同じ形態で実施している企業はどれほどあるのだろうか?

たとえば、facebookはSNSサービスを継続しているが、様々な新規機能や公式アカウントから情報発信の増加などにより、5年前とは異なった使用形態によって利用しているユーザーが多い。

 

自動車も当初の内燃機関から、HVやPHV、EVといった動力に電気が関与する形態のものが販売台数の過半数を超える状態となっています。

PHVは、リチウムイオンバッテリー・モーター・プラグからの充電システムといった、EVに必要な要素を全て含んだシステムになっており、PHVを市場投入することは、実質的にEVを即座に市場投入できる事を意味している。

 

最初に書いた様に、

 

 

行動と考え

何かしなければならないがやる気がしない時の対処法として、二つが考えられます。

1.やる気がでるまで待つ

2.とりあえず、実行する

 

やる気が出るまで待つ場合、期限までにやる気がでるのでしょうか?

また、どの様にすごすとやる気がでるのでしょうか?

運動をする事で、活動的になり他の事へのやる気も増す場合もあります。

 

とりあえず実行した場合、やる気が無い状態であったのに取り掛かっている中でやる気が出て、遂行できる事が少なくありません。

この場合、行動により脳が後から付いて来るという状態になります。

 

詰め込みすぎて煮詰まるのは良くないですが、行動する事によりやる気を引き出すという手法が実生活において簡易な方法だと思う。

 

文章力を付けたいでのあれば、ツイッターではなく定期的にブログを書くことにより、ある程度の文書力向上が見込めるのでは無いかと思う。

 

ゲームのルールが変わる

youtubeに接続できる環境であれば、火星遷移軌道に向かうテスラロードスターの宇宙からの映像をリアルタイムで世界中で見られるようになった社会では、ビジネス環境も大きく変化し、既存の手法が通用するスパンが短くなります。

 

前提となる条件が変化する以上、既存の手法や過去の成功パターンが通用しなくなるどころか、既存の産業構造そのものが成立しなくなる場合もあります。

成功体験にとらわれ、特定の手法に固執するとイノベーションのジレンマに陥ります


🔴 LIVE: Iridium-5 Next Launch: SpaceX Falcon 9 Launch of 10 new Iridium Next Satellites into Orbit

人工知能

先日、東大の中川教授の最終講義に行って来ました。

 

汎用目的AIと汎用AIの二つを明確に定義しており、その違いについて時間を割いて説明していました。

 

汎用目的AI: 条件に応じて目的特化型のAIを選択するAI。入り口の役割を果たし、目的を分

        類するAIであり、実際の作業は目的特化型AIが行う。例えば、囲碁をしたいなら

        アルファ碁を動かし、画像識別を行いたいなら画像識別用のAIを動作させる。

        つまり、マネジメント機能と特化型への橋渡しの役割を持つ。

汎用AI: 用途に応じたAIを自ら作り出す。マネジメント機能と開発機能の両方を持つAI。

 

確かに、この二つは全く異なったモノであり、最近流行の”人工知能が全人類を超える”を実現する可能性が汎用AIでは存在します。

しかし、目的特化型のAIも個々の性能が向上しており、特定分野では人間を凌駕しているモノが少なくありません。つまり、人間を凌駕している目的特化型AIのみで構成されたシステムにおいては、傍目には人間を凌駕した人工知能にも見えます。

ですので、人工知能について考える場合は、この二つの違いを理解した上で考えないと本質を見誤ります。また、「AI」という言葉がバズワード化しており、ツールを用いて統計処理を行っただけの物を「AIを用いて分析」などと表現している場合も珍しくありません。

 

人間はモノを認識する際、視覚情報というレイヤーだけでは認識できず聴覚など他のレイヤーの組み合わせを必要とする場合が少なくありません。つまり、複数のレイヤーを俯瞰する事で初めて認識できる存在がある。であるなら、汎用AIが誕生しても、汎用AIが人間より多くのレイヤーを俯瞰できる存在であった場合、人間は汎用AIを認識する事が出来ない可能性もあります。それを考えると、シュミレーション仮説もより一層現実味を増します。

 

また、AIはほぼ確実に人間の仕事を奪う結果となるでしょう。

これは、今に始まったことではなく産業革命以降に継続的に生じてきた現象です。例えば、30年前は商業高校で簿記を身に付けた人に対して旺盛な需要がありましたが、会計ソフトの出現による自動化で商業高校生への需要は大きく現象しました。

また、かつての旅客機は、操縦士・副操縦士航空機関士の3名がコクピットに配置されていましたが、現在、日本国内の旅客機で航空機関士が乗務している飛行機はありません。

つまり、航空機関士という知的労働職が技術の進歩によってなくなりました。

 

技術の進歩は、労働集約型産業・知的集約型産業そのどちらの仕事も奪ってきました。

汎用AIが登場せずとも様々な産業で汎用目的AIの利用が進むことにより、多くの産業で技術革新の速度が向上し、自動化は加速度的に進展します。。

 

これに対する対応策の一つとして、自動化への障壁となる規制を行い自動化の進展を遅らせるという手段が考えられます。しかし、それでは自動化を促進させた国の企業と比較し国際競争力が低下します。例えば、現金決済しか認めていない国があったとすると、キャッシュレス化に必要な技術やキャッシュレス社会におけるサービスなどが発展しないため、キャッシュレス産業において当該国は国際競争力を失います。

 

では、自動化を推進する施策の場合、国際競争力は安泰なのでしょうか? 自動化を促進した場合、より有利な税制でエネルギー価格の低い環境で生産活動を行える国へ企業は拠点を移す事が考えられます。

であるなら、税金が安く電力価格の安い地域への産業集積が進み、製造業の中国への集約と同様のことがあらゆる産業で起こるのでしょうか?

自動運転産業生態系

自動運転がもたらす産業生態系の変化について論じていきます。

 

自家用車の稼働率について考えます。

片道一時間の通勤に利用されており、休日もそれと同程度の使用がなされている自動車の稼働率は2/24≒8.3%となります。 つまり、非常に頻繁に使用されている自動車であっても、90%以上の時間は駐車した状態となっています。

 

多くの人にとって、自動車は家の次に高額な買い物であるにもかかわらず、非常に稼働率が低いため経済効率の悪いものとなっています。

 

近年、諸外国ではウーバーやリフトなどいった会社が仲介を行っている、自家用車を用いて一般のドライバーが有償で旅客輸送を行うサービスが急速に拡大しています。、自由に移動をする事ができるという便益を低コストで受けることが出来るようになっています。

 

このライドシェアサービス普及により、サンフランシスコ市では、プラグインハイブリッドの充電スポットを整備していたが、ライドシェアが一般化したことにより自動車販売台数が減少した。

使用されている自動車の稼働率は非常に高い状態となっており、社会全体の経済効率が上昇し生産性向上をもたらしている。

 

ウーバーの企業価値は700億ドルといわれており、自動車メーカーの時価総額と比較した場合、世界第4位の企業価値がある状態となっており、金融市場からも高い評価を受けています。

 

現在、グーグル(Waymo)やGMといった企業が業種の垣根を越えて、完全自動運転システムの開発に鎬を削っていますが、ライドシェア仲介会社もこの競争に参戦しており、事故により現在は中止していますがピッツバーグでウーバーを利用するとオペレータが乗車している自動運転車が配車される場合があります。

 

自動運転カーに乗る人のイラスト

 

では、どうして、自動車メーカーやシステム開発力のあるIT企業に加え、ライドシェア仲介会社も自動運転開発に参入するのでしょうか? 

 

ライドシェアの普及により、自動車所有減少の兆候が現れPHV充電スポット設置計画の見直しなどの事象が発生しています。

米国では、2030年までに自動車所有台数が8割減少するとの予測(出典:Only 20% of Americans will own a car in 15 years, new study finds)もあり、ライドシェアにより移動という便益を享受できるのであれば自家用車を保有する必要がないという事を多くの人が気づき始めています。

 

ライドシェア仲介会社は、ライドシェア利用者が払う料金の20-30%を手数料として徴収しており、それが収益源となっています。現状のライドシェアでは、人間が自家用車を用いて移動サービスを提供しており、人間の運転可能時間という制約が生じていますが、ライドシェア仲介会社がレベル5の自動運転車を保有した場合、ドライバーの人件費が掛からず非常に高い稼働率の移動サービスを提供する事が出来るようになります。

ですので、ライドシェア仲介会社は利潤の最大化をする為に自動運転車開発に乗り出しています。

 

自動運転車の登場により、自動車は保有する道具ではなく、必要な時に呼び出して利用する形態に移行すると考えらます。

つまり、自動運転車の利用形態とライドシェアの利用形態は非常に似通ったものになります。

 

現在の自家用車を用いて一般人が有償で旅客輸送を行うライドシェアというビジネスは、レベル5の自動運転車が上市するまでの過渡的サービスだと考えられます。

 

ウーバーなどのライドシェア仲介会社は、サービス提供している都市における移動需要に関して非常に詳細なデータを持っています。このデーターが、ライドシェア仲介会社の自動運転における最大のアドバンテージとなっており、既存の自動車メーカーが欲して止まぬものです。

ですので、GM・トヨタ・VWなど世界の大手自動車メーカーは、殆どがライドシェア仲介会社と何らかの提携をしています。

 

以上のことから、現在の自動車メーカーは自動車を販売して収益を上げるビジネスモデルをとっていますが、レベル5の自動運転車が上市された場合、自動車メーカーは自動運転車を用いた移動サービスを提供する会社へと変化する可能性が高いと考えられます。

 

つまり、ハードとサービスの融合が自度運転車によって起こります。

 

自動車系EMSが爆発的に伸びていますが、これは、自動車メーカーが現在のビジネスモデルが変化する事を見越して、自社での生産に関する関与を縮小しようとしている為と考えられます。

自動運転車の上市が近づくにつれ、これら産業生態系の変化に関する動きは加速度的に進むでしょう。

 

海賊版

海賊版サイト対策について考察します。 

 

海賊版サイトへの対応策としては、

1.サイトへの広告出稿を停止させる。(法改正不要)

2.サイトへのアクセスを遮断する。(要法改正)

 大きく分けて、この二つが考えられます。

 

1の場合、インターネット広告代理店に海賊版サイトへの広告の停止を要請すると共に、広告主への当該サイトへの出稿取りやめを求める方法もあります。

海賊版サイト運営者は、サイトの広告収入によって利益をえており、その利益のために海賊版サイトを運営していると考えられる為、サイト運営によって利益を得られない状態を構築する事で、海賊版サイトが行われなくなる事を目的としています。この場合は、法改正が必要ありませんが広告代理店が拒む場合は裁判を行い新たな指針となる判例が構築される可能性もあります。

 

 2の場合、ユーザーがどのサイトにアクセスしたか?を保持し、その上で特定サイトへのブロッキングを行います。DNSサーバーでブロックするのか?等ブロッキングの技術的手段は複数考えられます。

 

サイトブロッキングの場合、電気通信事業法3条、4条、179条に抵触する可能性が高く法改正が必要です。実行においては全てのプロバイダーがサイトブロッキングを実行する必要があります。 また、特定サイトへのアクセスを遮断するという行為は、検閲や言論統制に繋がる非常に大きな危険性を含有しています。

 

憶測ですが、某海賊版サイトが有料版を打ち出した背景には、広告の出稿停止の動きが進んでおり、それにより運営者は収益性を絶たれる可能性を感じ新たなマネタイズを試みているのではないかと思います。

つまり、広告の出稿停止によって対処する動きが進んでいるのと考えられます。

 

日本の著作権侵害は基本的に親告罪であり、海賊版サイトが摘発された際に原告に加わらなった権利者の著作物がどの様に扱われるのか?という問題もあります。 著作権侵害の非親告化が必要な局面もありますし、非親告化により漫画家を志す人の表現が抑制されてしまう危険性もあります。

ですので、著作権侵害の非親告化と同時にフェアユース規定の法制化とパロディ規定の導入が必要だと思います。現状は非親告化が必要な局面ですが、それにより表現の自由が抑制されない制度的担保が必要です。

 

権利侵害をされたより多くの権者が救済される有効な海賊版対策が必要である同時に、それが表現の自由の抑制や検閲に繋がらないことが重要です。漫画という創作物が存在するのも、表現・言論の自由があってこそなのですから。

 #海賊版 #サイトブロッキング #表現の自由 #海賊版対策 #検閲 #漫画

 

なんでコンテンツにカネを払うのさ? デジタル時代のぼくらの著作権入門

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